自然災害は、地震や豪雨のように短期間で大きな被害をもたらすものばかりではありません。

中長期的に、じわじわと被害をもたらす自然災害も中にはあります。

 

このようなタイプの災害は、大きな被害が急に発生するわけではないので備えがおろそかになりがちです。

しかし、気がつくと大変なことになっている恐ろしい自然災害です。

自然災害

中長期的な自然災害は、気温や天候に関するものがほとんどです。

例年とは極端に異なる天候により、人々の生活に影響を及ぼすのです。

ここでは、日本で考えられる中長期的な自然災害を紹介していこうと思います。

 

干ばつ

干ばつは、雨がほとんど降らないために農作物などに被害が及ぶ現象です。

気温が高く、空気が乾燥しやすい地域で起こりやすい自然災害となります。

干ばつ

雨の多い日本とは無関係のようですが、実はそんなこともありません。

地形が急で河川が短い日本の場合、水を蓄えておく能力が低いのです。

 

日本でも、雨が降らない期間が続くとすぐに渇水状態に陥ります。

実際、1977年から1995年までの19年間で、日本のほとんどの地域で渇水が発生しているのです。

 

このような状況なので、雨が多い日本でも干ばつと呼べる被害が意外と多く発生しています。

過去をさかのぼると、10年に一度のペースで日本のどこかで干ばつが発生しているのです。

 

近年では、灌漑施設が発達したことにより、干ばつの被害は少なくなりつつあります。

ただし、地球温暖化が進む現状では、干ばつの被害も発生しやすくなるので、油断することはできません。

 

高い気温は、そもそも雨の量を減らしてしまいます。

また、冬の気温が上がると雪解けが早くなり、春に必要な水の量が確保できないといった影響も考えられます。

 

熱波

熱波とは、平均気温を著しく上回る気温の空気が、波のように連続して押し寄せてくる現象です。

日中の最高気温が平均を5℃以上上回る日が5日続くと、熱波と定義されています。

熱波

高すぎる気温は、人の身体に熱中症や脱水症状、熱射病を引き起こします。

2018年の日本でも記録的な猛暑が続き、100名以上の死者が出てしまっています。

日本のケースの場合、長期に渡り暑さが続いたので熱波とは少し異なります。

ただ、極端な暑さが人の生活に被害を及ぼすことに変わりはありません。

 

暑さで最も怖い被害は熱中症です。

室内にいても油断はできないので、エアコンで温度を適切に調節しましょう。

 

また、こまめな水分と塩分の補給はもちろん大切です。

水だけでなく塩分補給も意識し、こまめに水分を摂取するよう心がけてください。

 

もし熱中症になってしまったら、無理をせずすぐに病院に行きましょう。

重症なら、ためらわずにすぐ救急車を呼んでください。

移動中や救急車を待つ間は、極力身体を冷やし水分を補給するようにします。

 

冷夏

熱波とは逆に、夏の気温が平年に比べて上がらないのが冷夏です。

暑くならないなら過ごしやすくてよさそうですが、あまりに夏の気温が低いのも問題を引き起こします。

冷夏

冷夏で影響を受けるのは、主に農作物です。

特に、日本人の主食である米の発育に影響するので、深刻な米不足を引き起こしかねません。

平成5年に、深刻な米不足が発生したのを覚えている方もいるでしょう。

あの米不足も、冷夏により米が生育不良を起こしたことが原因で引き起こされています。

 

日本は地理的に、北の冷たい気団と南の熱い気団の境目にあります。

そのため、年によって気候の差が激しく、冷夏の影響を非常に受けやすいといえます。

 

寒波

寒波とは、平均気温を著しく下回る気温の空気が、波のように連続して押し寄せてくる現象です。

ちょうど熱波の逆ですね。

規模の大きいものは「大寒波」と呼ばれることもあります。

寒波

寒波は寒さだけでなく、大雪や強風による被害をもたらします。

最も警戒すべきは大雪で、道路の凍結による交通障害を引き起こす可能性が非常に高いです。

 

特に、普段雪が降らない地域では交通機関が大混乱になります。

電車や飛行機は運休となり、高速道路も通行止めになることがほとんどです。

スタッドレスタイヤも準備していないことがほとんどなので、ちょっと移動するもの難しい状況に陥ります。

 

それから、積もった雪は重さによる被害も発生させます。

電線の上に雪が積もると、重さで電線が切れ停電を引き起こすおそれがあるのです。

また、積もった雪が多いと、ビニールハウスやガレージを倒壊させる危険もあります。

 

気温変化は今後、世界の課題

極端な気温や気候は、直接人に危害を加えるだけでなく、食料不足など間接的な被害ももたらします。

農作物に被害が出ると価格の高騰を引き起こすので、生活にも多大な影響が出るのです。

 

極端な気候には、地球の温暖化も少なからず影響しています。

少しでも温暖化が止められるよう、一人一人がエコに配慮して生活することも大切です。