いつ発生するか分からない災害に備え、防災訓練は欠かせないものです。
しかし、時間が取れないといった理由や、やり方が分からないといった理由から、実施している企業はそれほど多くないようです。
また、実施しているとしても、同じことの繰り返しで実施に身にならない内容の場合も多々あります。
そんな問題を解決するのが、防災アトラクションです。
防災アトラクションを活用すれば、リアリティあふれる演出を体験し、災害への知識を高めることができます。
防災アトラクションとは?
防災アトラクションは、災害時の対応をミッション形式でクリアしていく体験型のゲームです。
制限時間内に、4つのミッションのクリアを目指します。
ミッションは、災害時に必要となる知識や行動が試されるものとなっています。
これをクリアすることで、災害への対策能力が養われるというわけです。
アトラクションには、迫力のある映像と音楽が採用されており、リアリティ溢れる状況が再現されています。
ただ避難するだけの訓練に比べ、効果に期待できることは間違いありません。
なぜ防災アトラクションが効果的なのか?
「共助」を体感できる
災害時に、近隣住民と協力し合って生活していくことを「共助」といいます。
自分で出来ることは自分でやらなければなりませんが、どうしても誰かの助けを借りなければならないことも起こるでしょう。
たとえば、火災を一人で防ぐことは困難ですし、怪我人を救助することも一人ではできません。
チームで助け合いながらミッションをクリアする防災アトラクションなら、そんな共助の精神を体感することができます。
これは、ただの避難訓練ではなかなか難しいことです。
若者へのアピールにも効果的
地域や自治体でも防災訓練は行われていますが、若者の参加者が少ないという問題をどこも抱えています。
従来の形式の防災訓練では、「役に立たない」「面白くない」というイメージを払拭することができず、参加者を集めることが難しい現状なのです。
そこで、ゲームの要素が追加された防災アトラクションの出番というわけです。
面白いゲームとして打ち出せば、若者にも興味を持ってもらうことができます。
実際、クチコミで面白さが広まり、開始3年で1万5千人以上が参加した実績があります。
防災アトラクションの具体例
防災アトラクションは、災害ごとにいくつかのシチュエーションが用意されています。
ここでは、それぞれの内容を紹介していきましょう。
ライフライン
「巨大隕石が接近する」という、ちょっと現実離れしたシチュエーションが題材となっています。
いかにもゲームといった感じですが、題材の面白さも手伝って若者にも人気を博しています。
テーマは突拍子もないですが、避難準備品や避難行動、避難所での生活など、防災の基本ともいえる項目は全て網羅されています。
見た目に反して、防災の基本事項を身につけることができる汎用性の高い訓練です。
ライフラインⅡ
先ほどのライフラインの進化版です。
こちらは巨大地震が発生するというシチュエーションになっており、よりリアリティあふれる訓練を実施することができます。
火災予防ミッションや要援護者支援ミッションが追加され、より実用性が高められています。
この訓練を受けておけば、避難するだけでなく救護する側として活躍することもできるようになるでしょう。
ザ・タワー
オフィスビルや高層マンションなど、閉鎖空間から避難することを目的としたアトラクションです。
高層建築物に特化しており、高所から避難する際の注意点や、高層階ならではの装備なども学ぶことができます。
フラッド
大雨や台風による洪水を想定した防災アトラクションです。
洪水が発生した場合の避難方法や、事前に確認しておくべきことなどが学べます。
防災アトラクションへの参加方法
防災アトラクションは、各自治体が主催するイベントで体験することができます。
自治体が主催する場合、参加費用は無料なので、興味がある方は参加してみてください。
ただし、定員には限りがありますので、早めの参加申し込みをオススメします。
イベント情報は、以下のホームページより確認してみてください。
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それから、企業などの団体の場合は、独自に訓練を依頼することも可能です。
地域ごとのカスタマイズも可能なので、より効果の高い訓練を実施したいなら活用してみてください。
マンネリ化した防災訓練に刺激を
せっかく時間を取って防災訓練を実施しても、マンネリ化した訓練では意味がありません。
緊張感もなく訓練しても、知識も技術も身につくことはないのです。
その点、防災アトラクションなら、迫力ある映像と共に実践に近い形で訓練できるので、より高い効果が期待できるでしょう。
ゲームだからとってバカにはできないのですね。
もしもの時に備えるためにも、近くで開催される際はぜひ参加してみてください。