突然の大地震では、多数のけが人を出してしまうことが予想されます。

どれだけ日頃から備えていても、完璧に地震の被害を防ぐことは困難です。

予想をはるかに上回る強い揺れで、全ての家具が転倒することだって考えられるのです。

地震

地震の際、役立つ応急処置を正しく学ぼう

落下物や大きな家具の転倒は、大きな怪我に直接つながります。

そして、大きな怪我を負ってしまった場合、救急車では間に合わないおそれもあります。

 

ただでさえ、地震発生時はけが人が非常に多いでしょうから、救急隊の到着も遅れるかもしれません。

そこで必要となるのが応急手当です。適切な応急手当ができれば、あなたの大切な人の命を守ることができるかもしれません。

応急手当て

 

骨折への対処法

地震による怪我として、最も大きいものが骨折です。

家具など硬いものが直撃すれば、骨なんか簡単に折れてしまいます。

 

骨折のおそれがある場合は、痛がっている場所を動かしてはいけません。

むやみに動かすと、骨の位置をずらしてしまいかねないのです。

さらに、骨折箇所が動くと激痛が走るため、ショックを引き起こす原因にもなります。

骨折手当

そこで、動かさないように注意しながら、骨折箇所を固定しなくてはなりません。

骨折箇所を固定する際は、副木の代わりとなる硬い棒状のものが必要です。

 

代用品と使えそうなものとしては、ダンボール、傘、週刊誌、木切れなどが考えられます。

硬い物を添える際は、タオルやハンカチを先に巻いておきましょう。

そうすると、固定箇所が痛くなるのを防いでくれます。

 

止血の方法

ちょっとした切り傷なら、消毒して絆創膏を貼っておけばすぐ血を止めることができます。

しかし、出血がひどいならそうはいきません。

迅速に出血を止めてしまわないと、命に関わる事態になりかねません。

止血方法

人間は、体内の血液の20%を失うと、出血性ショックという状態に陥ります。

さらに30%の血液を失うと、命が危険な状態に陥るのです。

そのため、大量に出血している場合は、ただちに止血する必要があります。

止血法には、以下の2つの方法があります。

 

直接圧迫止血法

直接圧迫止血法は、出血部位を手で圧迫して止血する方法です。

きれいなガーゼやハンカチを傷口に当てたうえで、手で圧迫して止血します。

片手で押さえても止血できないくらい大きな傷の場合は、両手で体重をかけて押さえると、さらに止血する力が増します。

直接止血法

感染症を予防するために、手当てを行う人は血液に直接触れないよう工夫する必要があります。

できれば、ゴム手袋などを着用するようにしたいところです。

手袋がない場合は、ビニール袋を手にはめれば代用することができます。

 

止血帯法

直接圧迫止血法での止血が困難な場合は、止血帯法を使って止血を試みます。

出血箇所より心臓に近い部分を、タオルや三角巾で縛り輪を作ります。

その輪に棒を差し込み、出血が止まるまで回して締めこんでいけば止血帯法は完了です。

 

ただし、止血帯法は、手足の止血にしか使用できないので注意して下さい。

止血帯止血法

止血帯法は、手足の先への血流をほぼ止めてしまいます。

そのため、30分に一回止血帯を緩め、血流を復活させなければなりません。

確実に血流を復活させるためにも、止血を開始した時間を包帯などに直接記載しておきましょう。

 

火傷への対処法

地震による強い揺れは、同時に火災を引き起こすこともあります。

火災で怖いのが火傷ですね。身体の3分の1程度がやけどになった場合、命に関わるおそれも出てきます。

 

火傷への対処法は、やけどの程度によって異なります。

皮膚が赤くなる程度の比較的軽いやけどの場合は、15分以上きれいな冷水で冷やすようにします。

後はガーゼを当てて、包帯などをしておけば問題ないでしょう。

やけど 対処法

衣類を着たままやけどを負っている場合は、無理に脱がしてはいけません。

可能限り、衣類の上から直接冷やすようにします。

また、水ぶくれができている場合は、やぶらないよう注意してください。

 

重症の場合は、一刻も早く医師の診断を受ける必要があります。

冷やすより先に、救急車を手配するよう心がけてください。

その後、やけどしている箇所を、きれいなシーツやガーゼで保護するようにします。

 

適切な応急処置を覚えて置く

ここでは、主に怪我に対する応急処置を紹介しました。

他にも考えられる状況としては、強い衝撃の影響で意識を失う場合もあると思います。

 

そのような場合は、心臓マッサージなどの心肺蘇生も必要になるでしょう。

心肺蘇生に関しては別記事紹介していますので、合わせて確認しておいてください。

応急処置2

大きな怪我の場合は、応急処置により助かるか助からないかが分かれることもあります。

特に出血がひどい場合は、時間との戦いとなるのです。

適切な応急処置を覚えておき、万が一の事態に備えておいてくださいね。