地震への備えとして忘れてはならないのが、家具などの転倒防止です。

特に震度が6を越えるような大型の地震になると、一気に家具の転倒リスクが高まります。

震度6

地震による怪我の原因の50%前後が、家具などの転倒によるものです。

自分や家族の身を守るためにも、転倒防止対策は不可欠なものとなります。

 

家具が転倒防止しない適切な方法

転倒防止にも色々な種類があり、適材適所でしっかり使い分けないと最大限効果を発揮しません。

せっかく対策をするなら、完璧に備えたいものですよね。

 

そこでここでは、家具の固定方法を色々紹介していこうと思います。

あなたの家の事情に合わせて、最適な方法を選択する参考にしてみてください。

 

金具で壁や天井に完全に固定する

L字金具などにより、家具と壁や天井を完全に固定してしまうので、転倒防止対策としては最も効果的な方法になります。

 

金具で壁に固定する場合、どこでもネジを打てばいいというわけではありません。

薄い壁にネジを打ったところで、揺れにより簡単に壁が壊れてしまいます。

壁下地

そこで必要なことが、壁の下地に固定するということです。

壁の裏にはところどころ柱のような下地が入っているので、そこにネジを打ち込んでおけば揺れても壁が壊れないというわけですね。

 

下地は、専用の探知センサーやプッシュピンなどの器具で探し出すことができます。

また、音による打診でも探し出すことが可能です。

棒などで叩いて「ポコポコ」という音がするところは、後ろが空間になっているので下地は入っていません。

「コツコツ」という音がするところが、下地が入っている場所なので一度探してみてください。

下地センサー

一度金具で家具を固定してしまうと、気軽に家具の位置を変えられなくなります。

なので、家具の配置も十分検討した上で実行するようにしてください。

出入り口付近には家具を置かない、幼児や高齢者が使うかもしれない部屋には大きな家具を置かないなど、そもそもの家具の配置も転倒防止対策では重要になります。

 

ベルトやチェーンで固定する

冷蔵庫など、直接ネジを打ち込めない家具や家電の場合、ベルトやチェーンで壁に固定する方法が効果的です。

家具側に、強力な粘着テープでベルトを通す器具をつけておけば、ネジを打つことなく壁に固定することができるようになります。

 

ベルトを使う場合も、壁側はネジで固定することになります。

そのため、金具で固定するときと同じように、壁単体の部分にネジを打っても強度不足になってしまいます。

必ず下地の柱を探し、強度の高いところで固定するようにしてください。

固定チェーンベルト

それから、ベルトで固定するタイプは、壁に柱が通っていないときにも活躍します。

天井には必ず柱があるので、長さ調節ができるベルトならそこに固定することができます。

柱がどうしても見つからないときは、検討してみてください。

 

突っ張り棒で転倒防止

転倒防止対策として、最も手軽なものが突っ張り棒タイプの転倒防止器具です。家具の上部と天井の間を埋めて、転倒しないように対策するというものです。

賃貸物件で壁にネジを打ち込めない場合や、金具の見た目が気になるという場合はこの方法で対策するのが一般的です。

突っ張り棒

突っ張り棒は、家具の奥側に壁に付くようぴったり設置するようにします。

また、家具の両サイドに1つずつ必要です。

 

ただし、突っ張り棒だけでは気休め程度の対策にしかならないようです。

もちろんなにもしないよりはマシですが、天井は思っているより弱いので、強い揺れだと簡単に突き破ってしまうのです。

そこで、突っ張り棒で家具を固定する際は、防振マットと合わせて使用するようにします。

合わせて使用することで、転倒防止効果を高めることができます。

防振突っ張り棒

特に大きな家具の場合は、突っ張り棒だけでは耐えることが困難です。

家具が大きくてマットが敷けないという場合は。全面にストッパーをつけるだけでもマットに近い効果がありますよ。

 

粘着マットで転倒防止

テレビのような家電や、天井まで距離のある家具は粘着マットで倒れないようにします。

粘着マットタイプは、取り外しが可能なものがほとんどなので、配置なども気にすることなく転倒防止対策ができますね。

 

粘着マットで注意しなくてはならないのは、取り付け面の凹凸です。

あまりに凹凸が大きい場合、しっかりと接着しない恐れがあります。

 

それから、大きな家具に利用する場合、単独では効果が心もとないです。

棚などに利用する場合は、突っ張り棒などと併用して耐震効果を高めるようにしましょう。

転倒防止マット

 

家具の置き方にも注意

転倒防止を考えるなら、タンスのような大きな家具も壁にピッタリつけて置くようにしてください。

通気性を考えて数センチ離して置く人も多いでしょうが、隙間がある分グラつきが大きくなり、地震発生時に転倒するリスクが高まります。

 

それから、重い物はなるべく下の方に収納し、そもそも倒れにくくしておくことも重要です。重心が上になればなるほど不安定になり、転倒するリスクは高まりますからね。

収納する場所は、使いやすさだけでなく倒れにくさも考慮して決めるようにしてください。

 

家具の転倒防止をしないと命を落とすことも・・

大きな家具の下敷きになってしまったら、最悪の場合命を落とすことにもなりかねません。

もしもの時に命を守れるよう、きちんと転倒防止対策は実施するようにしてくださいね。

あなたのオフィスや家はちゃんと転倒防止していますか?