大きな自然災害は、家に保管してある品も簡単に破壊してしまいます。

非常に様々なものが被害を受けますが、思い出の写真は取り返しのつかない被害の1つです。

電化製品などは買い換えることができますが、過去に戻って写真を撮りなおすことはできませんからね。

 

ただ、写真が破れたり泥を被ったりしてしまったとしても、諦めるのはまだ早いです。

最近では写真修復の技術も発達しているため、写真を復元できる可能性も十分考えられます。

 

ここでは、写真が災害の影響で被害を受けてしまったときの対処法を紹介していきます。

 

・写真を洗浄する手順

 

写真が泥水などに浸かってしまった場合、最近やカビの影響を受けて劣化が進んでしまいます。

そこで、いち早く水道水で洗浄を行い、劣化の進行を止めることが重要となります。

 

ここでは、写真を洗浄する手順を紹介していきましょう。

 

手順1:洗い

 

バットに水道水を入れ、写真を浸します。

その後、写真の端の部分からゆっくりと泥などを落としていきましょう。

指の腹や筆を使い、表面を撫でるように洗浄するのがコツです。

 

写真は、画像がある側だけでなく、裏面もきちんと洗浄するようにします。

裏側に汚れが残っているとそこから菌やカビが繁殖し、写真がダメになるおそれがあります。

 

写真の損傷が進んでいて、画像に触れると消えてしまいそうな場合は洗浄しない方がいいでしょう。

特にマーブル状になっている部分は損傷が進んでおり、触れると画像が溶けてしまうおそれがあります。

 

手順2:すすぎ

 

洗いとは別のバットに水道水を入れ、きれいな水で写真をすすぎます。

完全に菌やカビの繁殖を防ぐため、仕上げの工程として必要です。

 

手順3:水切り

 

すすいだ写真は、乾燥前に水切りを行います。

タオルやキッチンペーパーなどで、軽く水を切る程度でOKです。

できれば、ラックなどに立てかけて水切りをした方が、写真の画像を守ることができます。

 

手順4:乾燥

 

水切りをした写真は、洗濯ばさみで吊るすなどして乾かします。

吊るす場所がない場合は、ラックなどに立てかけて乾燥しても構いません。

新聞紙などの上に、1枚ずつ並べて乾燥するという方法もあります。

 

 

ただし、写真の種類によっては洗浄できないものもあるので注意が必要です。

たとえば、ポラロイド写真は水に弱いため洗浄することは難しいでしょう。

判断がつかない場合は、写真修復のボランティアに相談するのも1つの手です。

 

・洗浄できない場合は?

 

被災直後はやることが山積みなため、写真を洗浄する余裕がないかもしれません。

そんな時は乾燥だけでもしておくと、後々の劣化の進行を抑えることができます。

 

思い出の写真を残したいのなら、乾燥だけはできる限り早めにやっておいて方が無難です。

直射日光の当たらない場所に、風通しがいいように立てて置いておくだけでいいので、乾燥だけでも早めにするようにしてください。

大切な思い出を守るためには、いち早い処置が重要となります。

 

・写真がアルバムに入っている場合

 

アルバムに入った写真は、入り込んだ水分の乾燥が悪いため早く劣化することが考えられます。

さらに、アルバムに入ったまま乾燥してしまうと、中の写真がくっついて取り出せなくなるおそれがあります。そのため、まずはいち早く写真を取り出すことが重要となります。

 

もし発見が遅れて、写真がくっついたり生乾きで変色したりしている場合は、無理に写真を取り出してはいけません。

無理に写真を取り出すと、画像が剥がれて復元ができなくなるおそれがあります。

 

写真がくっついてしまった場合は、透明シートをつけたままカッターなどで切り取って写真を取り出します。

透明シートに画像が移ってはがすことが難しい場合は、無理に剥がさずそのまま保管するようにしてください。

 

アルバムの場合は、透明シートの上から一度汚れを除去し、デジカメなどで画像を保存してから作業に移ることをオススメします。

 

・写真復元ボランティアに依頼する

 

被災した方々から、「思い出の写真をなんとかしたい」との声が多かったことから、写真を復元するボランティアがいくつも立ち上がっています。

写真を確実に洗浄くれる団体や、写真をスキャンして加工することで蘇らせてくれる団体など、様々な手法を取り入れて活動しているので、望みの復元方法に合う団体に問い合わせてみるといいでしょう。

 

他にも、スタジオアリスでは、保存しているデータを使って写真を印刷しなおすサービスも展開しています。

色々な手段で写真を修復できる可能性があるので、まずは活動している団体に問い合わせてみるといいかと思います。

 

 

写真の復元は、時間が経過すればするほど難しくなります。

そのため、発見してすぐに乾燥や洗浄を行うことが、最も大切なこととなるのです。

大切な思い出を災害で失わないためにも、すぐに対応できるよう覚えておいてください。