空気の乾燥する季節になると怖いのが、火災による被害です。

特に乾燥する季節は炎が燃え広がりやすいため、少しの油断が大きな火災に発展する恐れもあります。

火災

そのような事態を防ぐためには、火災に対して適切な対応を取る必要があります。

ただ、火災に慣れている人なんてほとんどいないでしょうから、どうすればいいのか咄嗟に判断できないかもしれません。

そんなことにならないよう、ここで紹介する初期対応の3原則を憶えておいてください。

 

なぜ初期消火が重要なのか?

火災は、発生してから2分が勝負と言われています。

なぜなら、炎は3分程度で天井まで達してしまい、手が付けられない状態になるからです。

 

しかし、消防隊が到着するには、平均して7分程度かかると言われています。

つまり、通報しても消防隊が到着する頃には、炎が大きくなってしまっているということです。

そこで必要なことが、初期消火です。

炎が小さいうちに適切に処理することができれば、火災が大きくなることを防ぐことができます。

消防隊は間に合いませんから、自分たちの力で初期消火を行う必要があるということですね。

では、どのような対応が必要になるか詳しく見ていきましょう。

 

大声で人を集め119番通報する

火災への対応は1人ではできません。

なので、できるだけ大きな声で「火事だー!!」と叫び、周囲の人に火事の発生を知らせてください。

 

火事の発生を知らせることは、迅速な避難を実現することにもつながります。

逃げ遅れる人を出さないためにも、まずは火災の発生を全力で知らせてください。

119番通報

それから、見た目はたいしたことなさそうな火事でも、必ず119番通報しなければなりません。

消防隊が到着するのには時間がかかるため、万が一初期消火に失敗した場合、早めの連絡が被害を最小限に抑えることにつながります。

「消えそうだから連絡しない」という考えは、初期消火に失敗したときに被害を拡大するだけです。

 

初期消火にあたる

炎が天井に達していない規模の火事なら、初期消火で対応することが可能です。

備え付けてある消火器を使い、炎を消し止めるように努力しましょう。

 

消火器がない場合は、水でぬらした毛布で包む、座布団で火を叩くといった方法も効果的です。

消火器を使うことにこだわらず、素早く対処できる方法を選択するようにしてください。

初期消火

消火に当たる人間が複数いれば、役割分担をすることも可能です。

消火器を持ってくる人、水でぬらした毛布を用意する人などを指名し、それぞれが迅速に動けるようにすることが理想ですね。

 

よく「水をかけるとかえって危ない」といわれますが、炎が小さい場合なら水をかけても大丈夫です。

ただし、てんぷら鍋など油が入った鍋の場合は、炎が一気に広まることになるので絶対に水をかけないようにしましょう。

 

速やかに避難する

炎が天井に達するほど大きくなってしまったら、初期消火は不可能です。

直ちにその場を離れ、屋外に避難してください。

貴重品などを持ち出したい気持ちは分かりますが、命の方が大切なのでできるだけ早く避難することが大切です。

避難訓練

避難する際は、燃えている部屋の窓やドアを閉め、少しでも延焼するのを遅らせるようにします。後は、煙を吸い込まないよう姿勢を低くして、一気に外まで走り抜けてください。

煙を吸い込むと、動けなくなる危険もあります。燃えているものによっては有毒なガスが発生するので、ちょっと吸い込んだだけでも中毒になるおそれもあります。

 

一度外まで避難したら、絶対に屋内に戻ってはいけません。

状況は悪くなる一方なので、何があっても消防隊に任せるようにしてください。

 

火災時は、最終的には命が最優先

火災により命を落とす人の実に8割以上が、逃げ遅れにより亡くなっています。

と言うことは、早い段階で火事の発生を知らせることは、人命を守るために重要ということですね。

「火事を起こして恥ずかしい」という気持ちも分かりますが、人の命を守るためにも確実に伝わるように周囲に知らせなければなりません。

火災2

それから、「消火活動を頑張ったけど消しきれず、逃げ遅れてしまった」なんてことになっては元も子もありません。

初期消火は重要ですが、手に負える規模は限られているので諦めも肝心ということですね。

自分の命を守るためにも深追いはせず、命最優先で行動するようにしてください。