近年、地震や集中豪雨などの自然災害が頻発し、企業も被害を受けるようになってきています。

就業中に災害が発生したため自宅に帰れなくなる、「帰宅難民」も問題になっていますね。

このような状況なので、企業は早急に防災対策を実施する必要があると言えます。

しかし、特に規模の小さな企業では、なかなか企業防災が進まないのが現状です。

企業側からしてみても、導入したくてもなかなか実現出来ない理由があるかと思います。

そこで今回は、企業が防災に取り組み際に発生する、課題ごとの解決方法を考えてみたいと思います。

 

防災グッズを揃えるコスト

まず、防災グッズを揃えるにもオフィスに防災対策を施すにも、それなりのコストがかかります。

景気が回復しているといっても、中小企業まで恩恵は浸透していないので、なかなかコストをかけるのも難しいという状況なのです。

 

防災対策は、直接売上に結びつくわけではありません。

だからこそ、必要と分かっていてもなかなか実施に踏み切れないというわけです。

 

確かに防災対策は、直接利益に結びつくことはありません。

しかし、近年では、防災対策をきちんと実施している企業の評価が高まる流れとなっています。

と言うことは、防災対策は人材獲得のためのPRや取引先へのアピールに使えるということです。

考え方を変えれば、間接的に防災対策は売上アップにも貢献してくれます。

 

それから、防災対策を事前に行っておくことで、もしものときの損害を最小限に抑えることもできます。

これが本来の目的ですからね。

 

地震などの災害で被る損害が半分になるなら、備蓄や対策にかかる費用なんて安いものです。

長い目で見ると、防災グッズに投資したコストは確実にプラスに働きます。

防災対策は、企業が長く存続するために必要なことなのです。

 

防災訓練を実施する時間が取れない

特に中小企業を中心に、最近では人手不足が深刻化しています。

このような状況なので、難訓練する時間は取れないというわけですね。

中には、外回りなどで社内にいない人もいるでしょうから、全員揃うのも難しいかもしれません。

 

避難訓練を実施しようと思うと、少なくとも2~3時間は必要です。

それだけの時間業務を完全にストップしなければならず、なかなか難しいということでしょう。

それに、「避難訓練といってもただ外に逃げるだけだから、訓練しなくても大丈夫」と考えがちです。

特にオフィスが小規模なら、すぐに避難できそうなので油断しがちになってしまいます。

 

しかし、災害発生時は何がおきるか分かりません。

皆があわててパニックになることも十分考えられるのです。

そうなると、迅速に避難することは難しくなります。

 

災害発生時は人命が最優先ということは、誰しもが分かっていることだと思います。

業務より人命と分かっているなら、訓練も必要であることが分かるかと思います。

 

防災用の備蓄品の保管場所

災害への備えに備蓄は不可欠です。

しかし、規模の小さな会社になればなるほどオフィスも小さくなるため、保管場所がないという問題も出てくるようです。

災害に備えることを考えると、最低でも全社員3日分の食料やトイレは準備したいので、それなりのスペースが必要というわけですね。

 

そこで使える方法が、従業員一人一人に管理してもらうという方法です。

1人分全てとは言わなくても、防災バックのようなものに1日分程度をまとめて支給し、デスクやロッカーで管理してもらうのです。

そうすれば、全体で管理する量を減らすことができます。

また、この方法はリスクを分散することにも役立ちます。

備蓄品を一箇所で管理すると、災害で全滅することにもなりかねないのです。

あらかじめ配布しておけば、最悪の場合でも備蓄が全滅という事態だけは免れます。

 

緊急性が感じられず防災意識が低い

中小企業で防災地策が進まない原因を見ていくと、根底には防災意識が低いという問題があるようです。

「近いうちに地震があるらしいけど、まだ大丈夫だろう」と考えてしまうのですね。

確かに、30分後に地震が起こると考えている人はほとんどいないでしょうからね。

 

しかし、災害はいつ起こるか全く予想が付きません。

そして、災害が起こってからでは手遅れであることはいうまでもありません。

 

だからこそ、「明日地震が起きる」くらいのつもりで防災対策には取り組む必要があるのです。

明日地震がおきるなら、誰しも急いで防災対策を行いますよね。

 

それから、防災対策の中身が理解されていないという問題もあります。

備蓄や避難訓練程度は浸透しているけど、もっと踏み込んだBCPなどはまだまだ理解されていないのです。

これでは、企業防災が進むはずがありません。

ただ備蓄や対策をするだけでなく、BCPを策定して事業の復旧手順まで作っておく活動が、重要性を増しています。

考える手間はかかりますが、災害後いち早く事業を復旧し、利益を守るためにもぜひ取り組むようにしてください。

 

企業防災の課題 まとめ

このように課題が多く残るため、中小企業では防災対策が進んでいない状況です。

準備が不十分なまま災害が発生すると、確実に後悔することになります。

 

もしもの時に備えることができるのは、まだ災害が発生していない今しかないんです。

少し無理をしてでも、送球に防災対策に着手することをオススメします。