大きな災害で家にダメージを負うと、避難所での生活を余儀なくされることもあります。

ただ、避難所は大勢の知らない人と暮らすことになるので、苦手意識を持つ人も少なくないでしょう。

そんな場合に使えるのが車中泊です。

熊本地震においても、被災者の避難手段として使われていました。

 

車中泊の正しい基礎知識

ただ、車中泊は注意して行わないとエコノミー症候群などの危険性があります。

そこでここでは、車中泊を行う際の注意点などを紹介していきたいと思います。

 

車中泊をするメリット

災害発生時に車中泊をする方が多い理由は、それなりにメリットが大きいからです。

まずは、災害発生時の非難先として、車中泊を選択するメリットを見ていきましょう。

 

プライバシーが確保できる

避難所で最も懸念されるのは、プライバシーがないということです。

体育館のような広い空間で仕切りもなく生活するので、生活の一部始終が他人に丸見えなのです。

もちろん非常時なのでお互い様なのですが、あまりにプライバシーのない生活はストレスになります。

 

その点車中泊なら、自分の空間を狭いながらに確保できます。

鍵をかければ泥棒の被害にも対処できるので、安心という面で車中泊を選ぶ方が少なくありません。

 

ペットと一緒に避難できる

ペットを飼っている方にとっては、避難所は利用しにくいというのが現状でしょう。

動物が苦手という方もいるので、大勢が非難する避難所にペットを連れて行くのは気が引けてしまうのです。

 

そこで、車を避難先にしてしまえば、ペットを連れて行っても周囲に迷惑をかけません。

ペットと一緒に避難するなら、車中泊を選択する人が多いのも仕方がありません。

 

車の設備を利用できる

車には、災害時に役に立つ機能が色々と付いています。

たとえば、ラジオやテレビ、電源、エアコンなど生活に役立つ機能が一通り揃っているのです。

ガソリンの残量に注意が必要ですが、場合によっては避難所よりも快適に生活することができるかもしれません。

 

状況に応じて素早い対処ができる

大きな災害が起こった際には、どのような二次災害が起こるか分かりません。

もしかしたら、素早く移動しなければならないこともあるかもしれないのです。

そんな時でも、車中泊をしていれば素早い対処ができます。

 

さらに、被害の少ない地域に移動すれば、物資を手に入れることもできるかもしれません。

状況に応じて移動できるところも、車中泊の1つのメリットと言えるでしょう。

 

車中泊をする時の注意点

色々とメリットのある車中泊ですが、デメリットもいくつか存在します。

ただ、デメリットは準備や注意しておけば、ある程度どうにかなることがほとんどです。

そこでここからは、車中泊を行う際の注意点をいくつか見ていきましょう。

 

エコノミー症候群に注意

まず、最も注意しなければならないことがエコノミー症候群です。

エコノミー症候群とは、長時間足を曲げるなどの体勢でいると、血流が悪くなり血栓ができてしまう病気です。

最悪の場合死に至ることもある、実は恐ろしい病気です。

 

エコノミー症候群を予防するには、足を伸ばして寝られる空間を作ることが必要です。

どうしても足を伸ばす空間が確保できないなら、車中泊は3日程度にとどめておいた方がいいでしょう。

 

また、まめな水分補給も、エコノミー症候群には効果的です。

弾性ストッキングのようなエコノミー書行軍を防止するグッズもあるので、合わせて活用するようにしてください。

 

ガソリン切れに注意

車に備え付けられている設備は便利ですが、エンジンをかけないと使えないものが多いです。

そしてエンジンをかけると、ガソリンを消費することになります。

 

災害発生時はガソリンも手に入らないでしょうから、なるべく節約する必要があります

もし、ガソリン切れを起こしてしまったら、その場から動くことができなくなりますからね。

 

快適かつ安全に車中泊をするコツ

車中泊で最も重要となるのは、安眠を確保することです。

そして、安眠を実現するためには、水平を確保することが最大のコツとなります。

 

まず、傾斜のある場所に駐車してしまうと水平を確保することはできません。

そのため、なるべく水平な箇所を探し出しだして拠点にするようにしてください。

 

次に、寝るスペースの確保です。

座席のシートを倒すなどして、なるべく広くてフラットなスペースを確保する必要があります。

これは車種によってできることに限界がありますが、なるべく水平になるように工夫してみてください。

災害に備えて、フラットシートにできる車を選ぶことも考えてみるといかもしれません。

 

さらに、シートのつなぎ目のでこぼこも安眠を妨げる原因となります。

タオルを詰めるなど工夫すれば解消するので、なるべくフラットを確保するよう試してみてください。

 

車中泊に必須のアイテム

車中泊をする上で便利なアイテムはいくつも考えられますが、必須レベルで必要なものが何点かあります。

ここでは、車中泊に必須といってもいいレベルのアイテムといくつか紹介していきましょう。

 

タオル

タオルは、シートの隙間を埋めたり身体を拭いたりと色々な場面で活躍します。

さらに、窓に貼り付ければ目隠しにもなります。

あって損はないので、できるだけたくさん持っていくようにしてください。

 

照明

車には車内灯がついていますが、つけっぱなしにするとバッテリーがあがってしまいます。

そこで、夜に備えて照明を準備しておくことが必要です。

また、車内灯をLEDにしておけば、バッテリー上がりを抑えることもできます。

 

寝袋、毛布、マット

寝袋や寝具があれば、より快適な眠りを得ることができます。

特に冬は寒いので、寝袋や毛布がなければ寝ることはできないでしょう。

 

エアコンをつけっぱなしで寝るのは、排気ガスが危険なケースもあるので止めておきましょう。

さらに、ガソリンを消費するので、なるべく使用を控えたいところです。

 

携帯トイレ

避難所と違い、車中泊をする場合はトイレがありません。

また、トイレがある場所に移動したとしても、水道が止まっている場合は使えません。

そこら辺で用を足すとにおいなどの問題も出てくるので、車中泊をする場合でも携帯トイレは必須となります。

 

 

とりあえず上記の4点があれば、車中泊でもある程度安眠することはできるでしょう。

その他、あれば便利なグッズは色々とあります。

もちろんグッズは多いほど車中泊も楽になるので、いろいろと考えて買い揃えるのもいいかもしれませんね。

 

準備を整えて車中泊を快適に過ごす!

災害で家にいるのが難しくなった場合、車中泊も一つの選択肢として考えておくといいでしょう。

車中泊にもメリットはあるので、避難所よりもいいという方もいると思います。

車中泊を想定しておけば、普段から備えを進めることもできるので、一度検討してみるのもいいかと思いますよ。